株式会社ゼロベース

NEWS / BLOGお知らせ・ブログ

新型コロナウィルスから考える経営リスクへの対応

2020.03.04

代表者ブログ

見出し画像

 

新型コロナウィルスの影響はどうビジネスに影響を与えているか

僕のクライアントからも不安の声が続々と届いています。
また、日本政策金融公庫の担当者の方と話した際には、BtoC(消費者ビジネス)よりもBtoB(企業相手ビジネス)のほうが打撃が大きいと聞いています。
新型コロナの影響でイベント自粛による中止や延期により、イベント企画を手掛ける企業や、講演/講師業をされている方々は軒並み売上減、と聞いています。延期の場合、売上が後ろ倒しになるだけなのでそれまでの資金繰りさえしのげれば良いのですが、中止の場合は、単純な売上減少で相当な痛手に。
一方、BtoCのビジネスを考えると飲食業や宿泊業、理美容業の方々は、売上が前年比50%~70%になっている印象です。
僕のパートナーが務める化粧品メーカーでは百貨店の売上が前年比70%程度になっているとのことでした。

 

経営者はこの事態にうけ、どうするべきなのか。

僕がまず思うのは、事業を継続するべきか否かをまず考えるべきだと思っています。
続ける意思が弱い経営者の方は事業の縮小(リストラクチャリング)や事業廃止も一案かと思います。現時点で保有する実キャッシュ(=預金残高-借入残高)がプラスの場合でかつ、事業継続に悩む方は、事業縮小や廃止も一案だと思っています。
一方、実キャッシュがマイナスの方や従業員がいる方、また事業継続に強く意思をお持ちの方々は、まず手元キャッシュを増やす術を考えましょう。
キャッシュ(現金)がないと、どうにもなりません。仮に毎月赤字が継続することになったとしても、キャッシュがあれば、なんとかしのぐことはできます。

 

現在の国の支援はどうなっているのか

経済産業省のホームページをみると、多くの支援が記載されています。
参考ホームページ:経産省HP

キャプチャ

 

国の事業者に対する支援は大きく分けて3つあります。
1.徹底的な資金繰り支援
2.サンプラチェーン・観光等への補助金
3.経営環境の整備

 

資金繰り支援は急場しのぎでしかない、でも今は必要

まず理解いただきたいのは、資金繰り支援=借入を今までよりもしやすい環境を整備してくれているだけ、ということです。
当たり前の話ですが、借りるということは、いずれ返済する、ということです。ですので急場しのぎにしかなりません。今後返済する、ということは、新型コロナウィルスが終息した時点では、利益を出し、それを原資に返済を続ける必要がある、ということです。仮に5年の返済計画の場合、5年間は利益を出し続ける必要がある、という覚悟が必要です。

 

残り2つの支援を考える~普段の補助金と変わらず~

新型コロナウィルスに特化した補助金はほぼまだありません。国以外にも地方公共団体での補助金制度もありますが、まだ支援として弱い印象です。一番ほしい補助金は、売上減少と同額程度の補助金そのものです。補助金は返金不要です。そのため、資金繰り支援のための借入とはわけが違い、今後の景気悪化につながらない、ということです。

 

借入をして急場をしのぐとどうなるかをシュミレーションしてみた ~借入をすると5年後に健全化~

キャプチャ

上記表の実キャッシュの動きがとても重要です。
利益が2020年、2021年とマイナスに転じたものを埋めるために、2020年に2,500万円を借りたとします。その結果、2023年から利益が出たとしても、実キャッシュがプラスに転じるのは2024年です。
また、そもそも上記の会社を例にした場合、会社が運転資金として保有するべき理想的預金残高は、約2,500万円(毎月の経費の2~3か月分が必要)。この水準に回復するのが2025年になります。借入をした2020年から5年間でようやく必要な運転資金残高になることとなります。

 

借入をするにあたり経営者が意識するべき数字は何か
~預金残高と自己資本比率の2つのみ~

 

実キャッシュ(=預金残高-借入残高)がプラスであることは重要です。ただし、事業継続を前提とした場合、実キャッシュに囚われることも賢明とは思えません。そのため、意識するべきは「預金残高」と「自己資本比率」の2つでしょう。

 

・預金残高は、毎月の支出金額×2~3か月分があること。
・自己資本比率は、10%~30%にあること。

 

この2つです。
この2つを守るために、借入をすることと、利益を出すこと。その2つのみです。また、この2つは現時点だけ達成していればよいのではなく、1年後、2年後、3年後を見据えてもなお、達成可能であることをシュミレーションすることが非常に重要です。

 

事業継続シュミレーションにお困りの方へ

弊社では、今後の事業継続シュミレーションのミーティングやチェックを行っております。初回面談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。この不況の傾向を皆の力を寄り添って、乗り切っていきましょう!

今を生きる僕たちの使命とは

2019.12.29

代表者ブログ

見出し画像

 

~生きた証を残したい~

 

僕は今、37歳。
2019年が終わります。

 

2014年9月に7年間務めた前職(監査法人トーマツ)を退職し、
根拠のない自信と無駄なやる気で満ち溢れ、2014年10月に独立をしました。
それから5年が経ちました。
独立当初は、生きる理由も何もなく、来月を食べていくためにどうするかだけを必死に考え、その中でも、あるべきカタチとはなんなのかを考えてきました。
2015年から2018年は、自分が存在する意味や意義など考える間もなく、仕事の仕組み化と仕事の回し方を考えてきた時間でした。
仕事とは別に2014年の独立当初より、認定NPO法人グッド・エイジング・エールズのメンバーとして、LGBTの人もそうでない人も一緒に暮らせる社会の実現に向けた活動を進めてきました。
そんな僕が2019年は、なにか違う感覚に変わってきました。

 

僕、なんで今生きているんだろう?
生きて何がしたいんだろう?

 

そんなことを思うようになってきました。
生きた証を残したい
それをいつになく思う一年でした。

 

生きた証ってなんなんだろうか。
僕が思う生きた証ってなんなんだろうか。
そこで棚卸をしてみました。

 

・僕と出会えた人が少しでも素晴らしい人生を歩んでくれること
・僕と同じ境遇の人が一人でも幸せな人生を歩んでくれること

 

この2点だと思いました。

 

僕と出会えた人が少しでも素晴らしい人生を歩んでくれること

 

僕の仕事は、会計事務所です。
とはいうものの、会計事務所勤務がほぼゼロのため、未だに勝手がわかりません。
だから自己流です。
偶然にも、会計事務所の仕事は「僕と出会えた人が少しでも素晴らしい人生を歩んでくれること」をかなえやすい仕事でした。
クライアントが相談をしてくれます。クライアントの経営状況が数字で見えます。そして僕は会計士で税理士。
僕はこの恵まれた環境をフルに活用し、僕自身の生きた証の一つを実現しています。
実現するためには、一社一社、一生懸命考え、自分事のように考え、指導・助言をさせてもらいます。
クラアントが必ずしも耳障りの良いことだけではありません。僕が考える正しい道を彼らに伝えています。
僕に怒られているのに、感謝していただけることもあります。
不思議な仕事ですが、全力でクライアントとぶつかり、アドバイスができるこの仕事は、僕の自己実現である「生きた証」の残し方の一つになりました。

 

そしてもう一つ。
20代や30代の人と、良く飲みに行きました。
僕の経験が、社会の誰よりも深い考えだとは思いません。
ただ、僕よりも生きた年数の少ない彼らに、なにか役立つのではないかと
それだけを思い、飲みに行きました。
(飲まなくてもよいのではという話はありますが、お酒が好きなので苦笑)
僕の想いが、一人にでも多く伝わることを願っています。

 

僕と同じ境遇の人が一人でも幸せな人生を歩んでくれること

 

他のnoteにはありますが、僕はゲイです。
2014年の独立以来、ありとあらゆる人にゲイであることを伝えてきました。
誰に伝えていて、誰に伝えていないのかもわかりません。。
それでも言い続けました。
その理由は、僕と同じ境遇の人が一人でも幸せな人生を歩んでほしいから。
ただそれだけでした。
僕が否定されることはどうでもいいんです。
でも、僕と同じ境遇の人が一人でも生きやすい社会になってほしいからこそ、そのためには誰かがカミングアウトをして、ゲイやLGBTのようなマイノリティの人がいることをしってもらう「きっかけ」が何よりも大切なんだと思っています。
幸いなことに、今までに否定されたことは両親を除いてはありませんでした。

 

次の時代に今を紡ぐ責任が僕たちにはあるんだ

 

僕たちは次の時代に生まれてくる人たちに責任があります。
次の時代が生きやすいか生きにくいのかを提供するものは僕たちなのです。
地球環境の問題、経済の問題など、いろいろあるかと思います。
問題は先送りにすることは良くない。
でも、問題への取り組み方がわからない。
だったら、自分にできる小さいかもしれないことからでもトライする姿勢が何よりも大切なんだと思っています。

どこまでが経費となるのか 〜税理として、チュートリアル徳井さんのケースを考える〜

2019.10.28

代表者ブログ

見出し画像

どこまで経費となるのか
(税理士として、チュートリアル徳井さんのケースを考える)

 

出ましたニュース。
脱税か否か!?悪質性はあったのか!?
いろいろ言われていますが、
3年間も申告をしていなかったとのことで、これは仕方がないでしょう。
ただ、会見を一部みていて気になったことがあります。
・個人旅行を兼ねた?海外旅行を経費に含めていた
・時計も経費に含めていた

 

よく聞かれます。
「どこまで経費に入るのですか?」と。
この点を改めて考えると、以下の3点が大きく影響してくるかと思います。

 

1.事業関連性
2.同業の同じような立場の方々がどの程度、経費としているか
3.収入と支出のバランス

 


1.事業関連性
これは言わずもがなです。
家族でもしくは身内だけで使用するためのなにか、や事業に関連性のない支出は経費にはなり得ません。
また、事業以外でも使用する可能性がある物品の購入も基本的には経費となり得ません。

 

例:プライベート用の携帯代金、個人な食事代金、個人的な旅行代金、事業ではまったく使用せずプライベートで利用すると思われる電化製品 など


2.同業の同じような立場の方々がどの程度、経費としているか
あまり好きな表現ではないですが「赤信号みんなで渡れば怖くない」理論です苦笑。
よく聞かれるのが「スーツ」。
仕事のために着ますから!
仕事以外ではほとんど着ていません!
スーツはダメなのはわかりましたが、ビジネスバックはいけますか(知り合いの社長は経費でいけたらしい!)
などなど・・・。

 

僕はいいんです。
税務調査で否認されるのは社長なので。。
ただ、ほとんどの場合、スーツは否認されます。
これは他の同業の方々が否認されているから、です。
事業関連性がないとも言えないとは思います。僕もスーツをきますし、心情的には経費にしたいです。
でも、ダメなんです。
過去の裁判判決で、スーツはだめ、という判例が出てしまっていて。。
過去のダメだと判決が出ているものを覆すことは本当に難しい。
ショービジネスをやっている方など、限定していないと難しいです。

 

3.収入と支出のバランス
個人的にはこれが一番大切です。
収入2,000万円、なのに支出が3,000万円。。。
それはおかしい。
どう考えてもおかしい。
そのような損益計算書(PL)を出されると、いの一番に「社長は預金はいくらおもちなんですか?」と聞きたくなります。
あくまでも支出は、現在もしくは将来の収入を得ることを目的にかける費用です。
将来のための支出です!というケースもあるかと思います。
それが説明できれば違和感ありませんが、そうでもないような支出内容(例えば、今後のビジネスプランを検討するための海外視察です、年10回)だと、個人的には経費としての信憑性を疑います。
というか、人としての判断に疑問すらあります。
あくまでも収入と支出のバランスを考えることは、適正な申告だけではなく、事業運営の観点からも必要な要素になってきます。

 

[余談]
車両がなぜ経費として認められるのか。これは個人的に疑問です。
社長でも仕事以外で使っている人が多い気がするんですけどね。。
おそらくこれは、「2.同業の同じような立場の方々がどの程度、経費としているか」に関係してくるような気がします。
社用車なら高級車でなくても良いだろ、と思う点もありますが、経費性を否認されるケースは少ないようです。
但し、以下のようなケースでは否認もされていますのでご注意を!


・複数台を法人名義で所有し、すべて経費計上
・不動産所得しかないのに車両を所有し明確な運用実績を説明できていない

会計の知識がなくても経営者が数字を見るべき理由

今年度の事業計画について尋ねた際に「数字は妻が見ているから」「どうも数字が苦手で」「例年通りなので大丈夫ですよ」などと言って、あいまいな回答を返す経営者の方は少なくありません。

 

しかし、会社を経営する上で、1年後の会社の存続を保証したり、社員の給料を少しでも上げるために努力したりすることは経営者にしかできない仕事です。だからこそ、私はそのための数字計画や管理も経営者がすべき仕事だと思います。

 

かといって、経営者が数字と向き合うために難しい会計の知識はいりません。自分で会社の数字を真剣に考えること自体が重要なことなのです。そこで今回は、実際に私が行っている数字計画・管理のしかたをお伝えします。

 

 

数値計画はシンプルに考える

 

実は、私は毎年度の数値計画を作成するのにほとんど時間をかけていません。というのも、基本的には前年の実績をベースにしているからです。私にとって、この数値計画を立てる目的は「会社が潰れないかどうかを確認するための現状把握」です。

 

実際にどのように計画を作成しているかというと、最初に会計ソフトfreeeから前年度の実績をダウンロードします。そのうち、売上・販管費・営業利益を各月ごとに見込み数字としてExcelに入力していきます。

 

まずは売上から。そのまま前年の数字を入力した上で、単発の案件やクライアントの状況から売上に変動がありそうなものをチェックして調整します。

 

次に、採用や販促など次年度で費用をかけたい部分について、おおよその計画を立て販管費に入力します。特に、人件費は人ごとに一年分の給与支払い計画を別シートで管理し、支払う金額を保証できるようにしています。ボーナスも含めてです。また、借り入れがある場合には毎月の返済額についても入力します。

 

このようにキャッシュフローを管理することで前年を踏襲して進めた場合に、今年はどのくらい残るのか、残る部分でどのくらい投資ができるかを考えることができます。

 

計画があることで安心して経営ができる

 

その後は毎月の実績数値を計画数値の下に入力して管理していきます。そうして計画との差を確認することによって、見込んだ計画に対してどれだけ損益が発生したかを確認していくことが重要です。これは、細かい数を記憶していなくてもおおよそどの程度の上振れがあるかを把握することで、急遽投資が必要になった場合にもすぐに決断することができます。

 

特に、一年間の実預金残高(=預金残高-借入残高)を見ていくことがとても大切です。私自身、この計画がなかったときには毎月キャッシュが減っていってしまうことに大きな不安を抱いていました。しかし、たいていのビジネスの場合、繁忙期や決算期などの季節要因による波があって当然なのです。計画があることで、キャッシュが減っていく不安や抵抗感がなくなり、新しいことへのチャレンジもしやすくなります。

 

 

数値管理は会社を継続させるために経営者にとって必要な仕事

 

計画の重要性は理解できたとしても「毎月何が起きるかわからないから計画が立てられない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、その状態は継続できる会社だと言えるでしょうか。

 

「計画がなくても今までやってこれたのだから大丈夫」と思うかもしれませんが、売上計画が立てられないのであれば、予算を組むこともできません。新規事業などへの予算投資だけでなく、採用計画や販促計画、社員やスタッフに対して給料を保証することさえも難しい可能性だってあるのです。

 

計画が立てられない状態であれば、まずは安定的な売上が確保できるようなビジネスモデルを構築し、長期的にお付き合いのできる取引先を獲得することが最優先なのではないでしょうか。そうすることで不確定要素を減らし、会社を継続させるための計画的な経営を考えていきましょう。

 

 

経営者は、根拠のない自信を持ってはいけません。しっかりと現在の経営状況を把握し、客観的に判断することが大切です。苦手だからやらない、会計のスキルがないからやらない、経理は任せているからやらない、という言葉で片付けてはいけない問題です。自分の会社を一年後にどうしたいのか、真剣に考えることは他の誰でもない経営者の仕事です。

 

もしあなたが今期の経営状況を計画できていない経営者ならば、今すぐにでも現状の数字を把握することからはじめましょう。

 

\経営計画や現在の経営状況でお困りならお気軽に/

小規模事業者持続化補助金って何だろう??

2019.05.16

代表者ブログ

先月「補助金と助成金の違い」の記事を書き、今後シリーズ化していきたい!と宣言した通り、第2弾です。
今回は、2019年4月25日に公募が開始された「小規模事業者持続化補助金事業(商工会議所地区分)」について書かせていただきました。

 

1.小規模事業者持続化補助金って何??

中小企業が一番とりやすい補助金の1つで、最大50万円補助されます。

 

2.申請~採択までの流れ

A.事業者(応募企業):公募要項を見て、申請書を作成する
  ↓ 
B.事業者:地域の商工会議所へ相談(1回目)
  ↓ 
C.事業者:商工会議所の助言を受け、申請書を修正
  ↓ 
D.事業者:地域の商工会議所へ相談(2回目)
  ↓ 
E.商工会議所:申請書内容OKの場合、事業支援計画書を発行
  ↓ 
F.事業者:完成した申請書、必要書類を事務局に送る
  (2019年6月12日まで 当日消印有効)
  ↓ 
G.日本商工会議所:審査、採択・不採択の決定(2019年7月末頃)
  ↓ 
H.採択された場合
事業者:「補助金交付決定通知書」受領後、販路開拓の取組実施
(取組実施期間:採択後~最長2019年12月31日まで)
  ↓ 
I.事業者:所定期限までに実績報告書等を提出
  ↓ 
J.日本商工会議所:報告書等の確認
  ↓ 
K.事業者:補助金の受領


商工会議所への相談は平均して2回ぐらいのようです。
補助金は実施報告書提出後、日本商工会議所が内容に不備不足がないことを確認した後に支払われるので、着金が確認できるのはだいぶ後になります。


3.採択率ってどのぐらい??

68.9%です。
高い採択率ですよね。
これが、冒頭で中小企業がとりやすい補助金だといった理由です。

 



4.どのような事業が採択されるのか??

 

下記リンクを見てみてください。
採択された事業内容が一言で表現され、且つ、リスト化されています。

 

 

ここに、
・リアシャンプー台を導入しての新規、従来のお客様の満足度UP
・客席の個室化・トイレ改装で満足度も売上も向上!
・明るい店内とバリアフリー化への改装による来店促進
と書いてあるのを見ると、公募内容に書いてある地道な進路開拓って、こういうことでいいんだ!って思います。

事業計画書を作って、それを実行するのはとてもハードルが高いと思ってしまいますが、ほんとちょっとしたアイデアを実現する内容を書けばいいってことです。

これからやりたいと思っていることが、下記表に1つでも当てはまるようであれば、申請してみてはいかがでしょうか。

 

 

もちろん、弊社も申請しようと思っています!!

 

実際に商工会議所に相談に行ってみてどうだったのか、結果的に採択されたのか、採択された場合は採択後にどう動いたのか(動かないといけないのか)等、体験談をこのブログでお伝えします。

「カミングアウトのハードルを下げたいから」会計士の僕がゲイを公表する理由③

2019.04.25

代表者ブログ

株式会社ゼロベース/渡邊勇教公認会計士・税理士事務所が掲げる理念「クライアントに対して正直で誠実であること」

 

代表の渡邊勇教がなぜゲイであることを公表し、働くのか。同じくゲイであることをオープンにしながらLGBTに関する情報を発信しているライターの松岡宗嗣がインタビューしました。

 

第1回「パートナーとの関係が自分を成長させてくれる」会計士の僕がゲイを公表する理由①
第2回「北海道出身」と同じテンションで「ゲイです」と伝えます。会計士の僕がゲイを公表する理由②
第3回「カミングアウトのハードルを下げたいから」会計士の僕がゲイを公表する理由③

僕がオープンにすることで、カミングアウトのハードルを少しでも低くしたい

 

第1回では渡邊さんがセクシュアリティについて自覚した時のことや、恋愛が渡邊さんの人生の中で重要な軸のひとつであることを伺いました。第2回では、カミングアウトについて、なぜクライアントにゲイであることを伝えているのかについて聞きました。

 

今回は、ゲイであることを公表している会計士という立場から、企業のLGBTに関する施策の必要性について伺いました。

 

ーーーカミングアウトしてから何か渡邊さんの意識の中で変化はありましたか?

 

そうですね…セクシュアリティを理由に逃げられなくなった、という感覚が芽生えたかもしれません。

 

カミングアウトできていなかった時を振り返ると、自分の中で「会社でうまくコミュニケーションがとれないのは仕方がない」とか、「腹割って話せている同期を見て羨ましい」とか、「飲み会への参加が億劫」とか、ある意味セクシュアリティのせいにして逃げている自分がいた部分もあると思うんです。

 

ーーーなるほど…今の社会が渡邊さんにそう思わせてしまっているとは思うのですが、そういう意識が芽生えたんですね。

 

はい。ある意味カミングアウトしたことで「逃げ場が作れなくなくなった」んです。でも、だからこそ肩の荷が降りたし、すごく楽になりました。自分にもちゃんと正直に向き合うようになりました。

 

また、カミングアウトしたことで、なぜLGBTであることだけを理由に差別をしてしまう人がいるのか、本当に意味がわからないと強く思えるようになりました。

 

まだまだLGBTの当事者が自死にいたってしまうようなケースをみて辛い気持ちになります。

 

同じ当事者の人たちに対して、僕と同じような強い気持ちを持ってとはなかなか言えないですが、でも、僕がオープンにしていって、自分の職場からオープンな空気を作っていくことで、当事者の前に立ちはだかるハードルを少しでも低くしていければと思っています。

 

ーーー次に続く人のために道をつくっていっているんですね。

 

今回は話していませんが、僕も親へのカミングアウトは大変でした。全く苦労がなかった訳ではないですが、でも乗り越えていくから楽しいという部分もあると僕は思います。

 

僕がカミングアウトし続けていくことでハードルを低くし、その後に続いていける人が増えていくと良いなと。そして、セクシュアリティというものが、その人を構成する要素のひとつにすぎないものになると良いなと思っています。

 

会計士は「会社のあるべき姿」を伝える仕事でもある

 

ーーー渡邊さんは、精力的にLGBTに関する活動もされてますが、ゲイであることを公表している会計士として、なぜ企業はLGBTに関する施策を行う必要があると思いますか?

 

会社はできるだけ永続的に発展することが重要で、会計士としては「今年の売り上げがあがってます」とか「利益の金額が正しいです」ということだけでなく、今後会社が発展する上で何が大事かという観点を伝えていくことが重要だと思っています。

 

会計はあくまで過去の実績が中心です。今の組織の脆弱性や、ダイバーシティにフォーカスが遅れていると、例えば「海外売り上げ比率をこれから伸ばします!」と言っていのに外国人登用の比率があまりに低いとか、そもそも計画とやっていることが合っていない、ということが起こりうる。その時に「どういう整合性をとっていくのでしょうか?」と問う必要性があります。

 

ーーー具体的にどういう場で提案や指摘をするのでしょうか?

 

会計士は本来、会計や税務の処理の仕方だけでなく、指導や助言をする機能があって、監査で経営者と会社についてディスカッションをする場があるんです。そこで会社のあるべき形を自分たちなりに一生懸命考えて、指導すべきと思っています。

 

その指導は、必ずしも会計にとらわれず、今の社会情勢や組織のあり方も関わる大事な要素なんですよね。その中にダイバーシティ&インクルージョンなどが位置付けられていくと思っています。

 

監査を受けるような大きな会社だと「うちの会社の風土はこうなんで」と言われることがありますが、「うちはこうだから」といってもそれが良い訳ではない。

 

その時に、会計士は経営者と話し合うことができるポジションのひとりだからこそ、「最近ダイバーシティってよく話題に出ますよね」と言ってみてあげたりすることが重要だし、意義のあることではないかと思っています。

 

これからどんどん人手が足りなくなっていく時代に、働き方や職場環境はとても重要です。もちろんダイバーシティの視点を取り入れていく必要があるし、僕がカミングアウトしているのも、それに気づいてもらうための一つだと思っています。

 

好きなことを探す努力をしてほしい

ーーー渡邊さんは会計士でもあり、そして経営者でもあると思いますが、ゼロベースでは働き方について何か考えていることはありますか?

 

LGBTに関する直接的な話題ではないですが、そこに通じることとして、僕はみんなに対して「好きなことだけやれば良い」と思っています。好きなことを一生懸命やってほしくて、嫌いなことは極力やらなくて良い、そんなパフォーマンス低いものはないからと。

 

ただ、好きなこと探す努力はしてほしいと、貪欲に探すことに時間を当ててほしい。仕事に限らず、新しい人にであうとか、趣味をはじめるとか。 

 

会計事務所が経理やってるのって「ふつう」ですよね。会計事務所のビジネスモデルは人に依存しているので、働きやすいと思える環境が何か常に考えていかなければと思っています。

【求人も募集】

LGBTもそうではない人も、ともに働ける職場を目指してます。

有難~い助成金と補助金。でもその違いと特徴、知ってますか???

2019.04.20

代表者ブログ

1.助成金と補助金の違いとは?

 

会社をもっと良くしたい!、あれこれやりたいことが沢山ある!、でも資金がね・・・と頭を悩ます社長さんは多いと思います。


資金調達手段の1つとして、助成金や補助金を受けるという方法があります。融資と違って原則、返金義務がない、とっても有難い制度です。


しかしながら、申請が難しそう、うちの会社が該当するか分からない、そもそも助成金と補助金の違いも知らない、だから手を出せない(申請できない)というのが正直なところではないでしょうか。

 

<助成金と補助金の違い>
助成金と補助金の違いを一覧表にしてみました。


助成金は、主に「従業員や雇用」に関するものが多い、という特徴があります。1名雇用すると、数万円~数十万円というケースです。


一方、補助金はITや設備などの投資への補助が多い、という特徴があります。
一覧にすると主に以下になります。

 


2.具体的な助成金/補助金をご紹介

 

(1)助成金のご紹介
具体的にどういうものがあるのか、まずは助成金の話をします。
よく知られているのは、キャリアアップ助成金かと思います。
非正規雇用の雇用変換や賃金UP等々に対してもらるお金で、現在7コースあります。


<キャリアアップ助成金~有期社員を正規にすると57万円!>

 

その他、従業員の職業能力を向上するためのもの(人材開発支援)、景気悪化による売上の減少のため従業員の雇用調整が必要になった時に利用できるもの(雇用調整助成金)などもあります。

 

 

上記以外にも雇用関係の助成金は数多くあります。
厚生労働省のHPに検索表があるので、申請できるものがあるか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

 

 

(2)補助金のご紹介
続いて、補助金の話です。


中小企業がまず狙うべき補助金に以下のようなものがあります。
・IT導入補助金 ~最大450万円
・ものづくり補助金 ~最大1,000万円
・小規模事業者持続化補助金 ~最大50万円

 

 

補助金の場合はもらえる額が多い分、申請時に提出する書類も細かくなります。且つ、いつも募集しているわけではなく、その年によって補助額や要項が変わる場合もあるので、常にHPで確認し、募集期間に間に合うよう準備する必要があります。
また、『採択率』がポイントになってきます。
『採択率』が低い場合、チャレンジをしても採択に至らないケースがあります。
上記3つの補助金の採択率は以下の通り。
・IT導入補助金 50.58%(2018年度)
・ものづくり補助金 50.7%
・小規模事業者持続化補助金 68.9%

 

私たちは、自社及びクライアントのIT導入補助金を支援したことがあります。当然どちらも無事に採択されましたので100%の採択率(笑)。
冗談はさておき、手続きを進めてみましたが、IT導入補助金はそこまでハードルが高くなかったような印象です。
ものづくり補助金は、一般的に会社の事業の本質がわからないと記載が難しいと感じています。同業の方(税理士の方)でものづくり補助金の作成支援をされていた方がから伺いましたが、外注してどうにかなるものでも・・・、と伺った記憶があります。

 

(3)補助金は国だけではない!
国(経済産業省系)だけでなく、市区町村などの各自治体が独自に実施している場合があるので、会社のある市区町村で実施している補助金があるのか、役所に聞いてみるのも良いと思います。

 

4.助成金/補助金って何のためにあるの?

今回この記事を書いたのは、タダでもらえるお金の紹介をしたいからではありません。
助成金や補助金がどうして存在するのか、その存在意義を理解した上で、うまく活用して欲しいと思っています。

 

雇用関係の助成金は「労働者の職の安定ため」に在ります。
つまり、雇用機会の拡大や人材育成の強化の取り組みをし、結果を出したことに対し支払われるお金です。
助成金が欲しいために、一時的にパートさんを正社員にするなどはもってのほかです。

 

補助金は「国や地方公共団体などが掲げる政策を推進するため」に在ります。
つまり、会社がこれからやりたい事業が、国や地方公共団体が達成させたい政策と一致した場合に採択され、且つ、結果を出したことに対し支払われるお金です。
単に売上を上げたいから、儲けたいからという理由で、開発費を補助してください、システム導入費を補助してください、というのは当然採択されません。

 

5.こんな方は不向きです

前項で書いたことにかぶるのですが、助成金や補助金が何のためのお金なのかを理解できない方、具体的に下記に当てはまる方の場合、制度の利用は不向きです。

 

・貰えるものは貰いたいが何もしたくない
・楽して儲けたい
・騙してでもお金が欲しい
・自分の資産を増やすことが目的で、社会の役に立ちたいとは考えていない
・抜け道・裏技・バレなければ・したことにすればいい、という単語が好きな方

 

今回は助成金や補助金とは何なのか知ってもらう、という目的で記事を書きました。
この話はシリーズ化し、今後は1つの記事で1つの内容を深掘りし、その概要や申請方法など、弊社としてサポートできることも織り込みながら、具体的に紹介をしていきたいと思っています。


特に補助金に関しては募集時期があり、いつから開始なのかHPで随時確認するしかないので、募集開始のタイミングでお知らせできればと思っています。

 

【求人も募集】

「北海道出身」と同じテンションで「ゲイです」と伝えます。会計士の僕がゲイを公表する理由②

2019.04.17

代表者ブログ

株式会社ゼロベース/渡邊勇教公認会計士・税理士事務所が掲げる理念「クライアントに対して正直で誠実であること」

 

代表の渡邊勇教がなぜゲイであることを公表し、働くのか。同じくゲイであることをオープンにしながらLGBTに関する情報を発信しているライターの松岡宗嗣がインタビューしました。

 

第1回「パートナーとの関係が自分を成長させてくれる」会計士の僕がゲイを公表する理由①
第2回「北海道出身」と同じテンションで「ゲイです」と伝えます。会計士の僕がゲイを公表する理由②
第3回「カミングアウトのハードルを下げたいから」会計士の僕がゲイを公表する理由③

カミングアウトはバトンをつなぐこと

 

前回は渡邊さんがご自身のセクシュアリティについて自覚した時のこと、恋愛が渡邊さんの人生の中で重要な軸のひとつであることを伺いました。

 

今回のテーマは「カミングアウト」について。大学時代や働く上でのカミングアウトについてお話を伺いました。

 

ーーー渡邊さんが初めて自身のセクシュアリティをカミングアウトしたのはいつですか?

 

大学2年生のときでした。当時アカペラサークルに所属していて、すごく尊敬する部長がいたのですが、この人には伝えたいと思ってカミングアウトしました。

 

女性の部長だったんですが、とても仲が良くて、二人でドライブしていたときに伝えました。
そうしたら、「私がここでいきなり裸になっても興奮しないの!?」って言われて、「それは…びっくりします」と答えました(笑)

 

ーーーそれは、確かにびっくりしますね(笑)

 

その後すぐ「全然良いんじゃないの」とすんなり受け入れてくれました。

 

部長以外では、仲の良かった友達二人に大学卒業時に伝えました。「最後に言っておきたいことがある」と、わざわざ二人を呼び出して伝えたんですが、本当に、言えて肩の荷がおりたというか、楽になりましたね。

 

ただ、二人のうち女性の方はすんなり受け入れてくれたけど、男性の方はちょっとよくわかっていないようでした。でも少しずつ理解してくれて、今でも仕事をお願いしてくれるような関係が続いています。本当に、カミングアウトは一回で終わりではなくて、バトンをつなぐことだなと実感しています。

 

会社員時代はカミングアウトする人を選んでいた

 

ーーー最初に入った会社では、いつごろカミングアウトしたのですか?

 

僕は2007年から2014年まで監査法人トーマツで会計士として働いていたんですが、カミングアウトはほとんどしていませんでした。中国出張の時に女性がたくさんいるお店に連れて行かれたときもすごく嫌だったけど、それでもやっぱりゲイであることを伝えることはできませんでしたね。

 

はじめてカミングアウトしたのは、トーマツに入社して5年目のときでした。仲の良かった二人の先輩にそれぞれカミングアウトして、二人ともスムーズに受け入れてくれました。デロイトグループだったので、アメリカのLGBTコミュニティのことを教えてもらったりもしました。

 

ーーー同僚全員にカミングアウトしていたわけではないんですね。

 

そうですね。なかなか上司にはカミングアウトできませんでした。カミングアウトしたその先輩からもやめておけと言われたのを覚えています。

 

一方で、監査法人の良いところは、オフィスがフリーアドレスで、チームをかけもちで回すことが多いので、直属の上司が明確にいなかったり、人間関係が浅いんです。それがむしろ都合よくて、飲み会にいくといらぬことを聞かれて面倒臭いから行かないようにしていました。知らずのうちに「みんなとは飲みにいかないキャラ」になっていました。

 

ーーー飲み会は必ずといって良いほど異性愛を前提にしたプライベートの詮索があって、めんどくさいですよね。一方で、飲み会で親睦が深まり仕事もスムーズになることある。そういう意味では飲み会自体に参加したくないわけじゃないんですよね。

 

カミングアウトしている人との仕事と、そうじゃない人との仕事はやっぱりパフォーマンスが違うように思います。

 

僕がカミングアウトしたいなと思う理由って、やっぱり自分らしく生きたいというのと、僕は何も間違ってはいないという自負があるからなのかなと思います。

 

カミングアウトしたい気持ちは働いていた時からあったのですが、ほかの人に言えたのは会社を退職して独立してからでした。

 

ーーーそうだったのですね。

 

はい。独立してからデロイトのダイバーシティ担当のパートナーの方に「元トーマツの渡邊です」とメールをしてみました。そこからの繋がりで、今では僕がデロイトでLGBTに関するセミナーをやったりすることもあります。なので、他の社員や職員の方には直接伝えたわけではないですが、みんな僕がゲイであることは知っていると思います。

 

カミングアウトし続ける理由は、会計士として、社会にどう寄与できるかを考えたときに、僕と同じような境遇なひとが少しでも生きやすい社会になってほしいから。
そのためには僕がオープンに生きて、「僕はゲイですが、それがなにか?」と言うことで、次の人のための道を作っていきたいと思っています。

 

お客さんへのカミングアウトは「契約の直前」

 

ーーーだからゲイであることをオープンにしているんですね。

 

お客さんにカミングアウトしているのは、もちろんミーティングでコミュニケーションをとりやすくすることも大事な目的です。36歳で結婚してないと、「いい人紹介しますよ」とかよく言われるんです。こちらは腹割って話したいけど、話せなくなるということもある。

 

それと同時に、その人がLGBTの人とまだ出会ったことがないのなら、知っておいて欲しいという気持ちがあるんです。もちろんこれは、僕にとっては仕事を失ってしまうリスクを抱えることにもなりますが、カミングアウトしたいと思うんです。

 

ーーーどういう風にカミングアウトするんですか?

 

契約の直前です。「そういえば僕北海道出身なんです」ってくらいライトに「僕ゲイなんです」と伝えます。びっくりしますよね(笑)でも、今の所お客さんは「へぇ」っていう感じの反応が多いです。

 

ある男性のクライアントさんの場合は、ミーティングに息子さんを連れてきていた時に、二人にカミングアウトしました。そうしたら、僕と以前からFacebookで繋がっていたのもあり「そんな気がしていました」と。でも、その後は何も関係は変わらず、大切なクライアントとして関わっています。今の所、カミングアウトして契約を断られたということはありません。

 

→次回はゲイであることを公表する会計士であり、経営者でもあるという視点から、なぜ企業はLGBTに関する施策が必要かを伺います。

 

【求人も募集】

渡辺が運営する会社、㈱ゼロベース/渡辺勇教会計事務所では一緒に働ける仲間を募集中!
LGBTもそうではない人も、ともに働ける職場を目指してます。

「パートナーとの関係が自分を成長させてくれる」会計士の僕がゲイを公表する理由①

2019.04.10

代表者ブログ

株式会社ゼロベース/渡邊勇教公認会計士・税理士事務所では、「クライアントに対して正直で誠実であること」を理念のひとつとして掲げています。

 

僕は必ずクライアントの方に伝えていることがあります。それは、僕がゲイであるということ。理由はLGBTの存在をもっと可視化していきたいという思いからですが、一番は、冒頭に書いた「クライアントに対して正直で誠実である」ためです。

 

今回は、なぜ僕が公認会計士として働く傍、ゲイであることを公表し、LGBTをサポートする活動も行なっているのか。同じくゲイであることをオープンにしながらLGBTに関する情報を発信するライターの松岡宗嗣さんにインタビューをしてもらいました。(全3回)

 

第1回「パートナーとの関係が自分を成長させてくれる」会計士の僕がゲイを公表する理由①
第2回「北海道出身」と同じテンションで「ゲイです」と伝えます。会計士の僕がゲイを公表する理由②
第3回「カミングアウトのハードルを下げたいから」会計士の僕がゲイを公表する理由③

(左)松岡宗嗣、(右)渡邊勇教

 

初めて付き合った人から教わったこと

 

こんにちは、松岡宗嗣です。私はゲイであることを公表しながら、LGBTに関する情報を発信しています。LGBTは人口の8%くらいと言われることがあります。しかし、まだまだカミングアウトしている人は少ない。

 

渡邊さんがなぜゲイであることをオープンにして働くのか、セクシュアリティの気づきやカミングアウト、ゲイであることを公表している会計士、そして経営者だからこそ見える視点についてお話を伺いました。

 

ーーー渡邊さん、今日はよろしくお願いします。さっそくですが、渡邊さんはいつご自身が「男性に惹かれること」を自覚したのですか?

 

僕は小さい頃から「恋愛は男と女がするものだ」と思っていて、実は中学と高校時代は彼女がいました。でも、彼女に対して性的な欲求は全然抱かなくて、むしろ中学校あたりからそういった欲求が同性に向いていることに気づいたんです。

 

はじめてゲイの人に会ったのは高校2年生のときでしたが、付き合いたいという気持ちは全くなくて。むしろ恋愛という意味での対象と、性的な対象が自分の中で完全に区別されているイメージでした。なので当時の自分はバイセクシュアルを自認していました。

 

ーーーそうだったんですね、初めて同性と付き合うことになったのはいつ頃ですか?

 

大学生の時です。関西の大学だったので、北海道の実家を出て一人暮らしをはじめた、というのが大きかったと思います。インターネットの掲示板で出会った同い年の人と2年ほど付き合ったのですが、すごくいろんなことを学ぶことができたと思っています。

 

大学時代

 

ーーーどういった学びですか?

 

僕は、よく親から「人を簡単に信用してはいけない」と言われて育てられてきました。それもあって、自分のことをオープンにして人と対話することが苦手で、誰と話すときも壁をつくってしまっていたんです。
それが、好きな相手に対してだと小さなことで怒りの感情が生まれたり、でもそれを怒れなくて、自分の感情をぶつけて良いのかと悩んだり…。

 

大学1年生の時の話で、当時のパートナーがアルバイトで夜中の2時ぐらいまで仕事をしていた日に「翌日はどこか遊びに行こう」と約束をしていたのですが、当日朝10時に相手の家に行っても彼は全然起きてなくて。

 

今から振り返ると本当に些細なことだったのですが、この時は感情をぶつけたいという気持ちが勝って、初めて泣きながら怒ったんです。

 

その時に相手もちゃんと向き合ってくれて、「あ、この人には自分の気持ちをオープンにして良いんだ」と思えて、その後の関係がもっと良いものになりました。

 

ーーー恋愛をする人にとっては、恋愛が人を成長させるというのはやっぱりありますよね。

 

そうですね。感情をぶつけられなかった時は、彼の家のそばのコンビニで2000円分くらい浪費してストレスを発散したり…。今では良い思い出です(笑)

 

最初に付き合った人との経験もあり、恋愛やセクシュアリティに関することは僕の人生の中で大きな要因になっていると思います。実は会計士になったことにも影響しているんです。

 

会計士という仕事を選んだ理由

 

ーーー仕事にも繋がっているんですね。

 

きっかけは大学時代に作ったホームページです。大学時代はまだSNSがなかったので、自分のホームページを作ってそこにセクシュアリティについても書いていました。

 

当時のホームページは写真や掲示板、問い合わせフォームがある程度だったんですが、ゲイの人からメールが連日たくさんきました(笑)

 

ーーーさすがイケメン…。

 

長い時は1日3〜4時間メールの返信をしていて…。メールの文面で人となりを想像したりするスキルは今でも活きていると思います、そしてあの時ほど集客が上手くいったことはないですね(笑)

 

そのホームページをきっかけにお付き合いした人が今の仕事にも繋がっているんです。

 

ーーーお付き合いした人が会計士だったんですか?

 

はい。もともと父の助言もあり、大学1年生の終わりごとから会計士の勉強自体はしていて、きっかけという訳ではありません。

 

でも大学時代、会計の勉強についていけなくて実は一度諦めてしまったんです。そのタイミングで「僕はこのままどう生きていくんだろう」と思い、ふとインターンをしてみようと、自力で受け入れ企業を探しみました。

 

いろいろ面接を受けて、結局、東京の伊勢丹新宿本店でインターンをさせていただくことになり、一時期東京に住むことになりました。

 

そのときに以前ホームページで出会った人と東京で会って、そこから付き合うことになったのですが、その人が会計士だったんです。

 

勉強に挫折していた話もできて、あのとき会計士もう一回目指そうと思うことができました。

 

インターンを終えてからも交際は続いていました。将来的には東京で働きたいなという気持ちや、パートナーとの生活をちゃんとしたいという気持ちも会計士を目指した理由のひとつです。

 

なぜパートナーとの生活をちゃんとしたいと思ったかというと、自分自身のセクシュアリティをカミングアウトしていないことで、就職しても同性パートナーについて事情も説明できないし、転勤などで配慮されることもないことが予想できたからです。

 

なので、場所を選べる仕事をしたいという思いもあり、会計士だったら転勤も少ないし、万が一転勤でも辞めることができると思い、改めて目指すことにしました。

 

仕事もパートナーとの時間も大切にしたい

 

ーー渡邊さんにとって恋愛は人生においてやはり重要な軸なのですね。

 

そうかもしれないです。最初の恋愛が人間的な成功体験だったことも大きいのかなと思いますが、パートナーとの関係が僕を成長させてくれるし、僕も誰かのために生きていきたいと思うんです。人生を豊かにしていくためには、パートナーが横にいてほしいと思います。

 

人生において何が大切かというのは人によって違うと思います。仕事、恋愛、遊ぶこと、家族の関係など、僕にとっては全て大事で、どれが欠けても嫌だなと思います。

 

その中でも、僕の場合はパートナーと過ごす時間の大切さの方に比重が大きくて。だから遅くまで仕事をしないというスタンスがあったりします。

 

職場のみんなにも、仕事もプライベートも全部大事にしてほしいんですよね。ワークライフバランスという言葉をよく耳にする機会が増えましたが、ただ早く家に帰れば良いというわけではないですよね。

 

バランスを保つためには、生きる目的を自分で考えて、その中で仕事をどう位置付けるかを考えないといけないなと思っています。

 

→次回は渡邊さんのカミングアウトの経験について伺います。

中小企業がレシート等のスキャン保存が難しいと思う3つの理由

2019.03.24

代表者ブログ

電子帳簿保存法をご存知でしょうか。

 

1998(平成10)年の税制改正によって「電子帳簿保存法」が成立し、運用開始の3カ月前に申請書を提出し、税務署長の承認を受ければ、税法上保存義務がある帳簿書類を「電子データ保存」することが可能になりました。

 

つまり、


・PCで作った帳簿書類をわざわざ紙に出して保管しなくて良い、
・領収書をペタペタ紙に貼って保管する必要がない、


ということです。

 

保存方法は、電磁的記録(ハードディスク、コンパクトディスク、DVD、磁気テープ等)だけでなく、サーバへの保存も可能です。
保存義務がある帳簿書類というのは下記の通りです。

 

国税関係帳簿書類の分類


これらの帳簿類は税務法上7年保管しなければなりません。
それがデータ保管で良いって、何と素晴らしい!!!、
会社から紙書類が消えるぞ~!!!、と思ったと思います。
実際に私もそう思いました。

 

でも、いざ導入しようとして、難しさを感じました。。。

 

(1)電子帳簿保存法で定めた基準をクリアするシステム選びが困難
総勘定元帳や仕訳帳、貸借対照表、損益計算書といった帳簿書類は、電子帳簿保存法で定める基準をクリアした会計システムを使う必要があります。
どの会計システムを使ってもOK!というわけはないのです。
弊社で使っているfreeeやMFクライドは基準を満たしていませんでした。


総勘定元帳や仕訳帳、貸借対照表、損益計算書等は、紙で出力したものをスキャンして保存することが認められていません。
独自調べでは、基準を満たす市販の会計システム導入には数百万~数千万円かかることがわかり、中小企業向けではありません。

 

(2)ルール整備、ルール運用のハードルが高い
帳簿類の電子化は諦め、領収書のスキャン保存はできるのではないか、ということで動いたのですが、そこにも壁がありました。

freeeやMFクライドは電子帳簿保存法で定める基準をクリアしています。
と、その前に、スキャン保存にも基準があるの?と思うかと思いますが、データ改ざん防止のため、タイムスタンプ(電子的な時刻証明書)が押されていることが条件となります。
電子帳簿保存法では、日本データ通信協会が認定するタイムスタンプ認定業者のスタンプしか認められていません
領収書1枚につき1スタンプで、料金プランは各業者によります。

 

認定業者

 

freeeやMFクライドを使用した場合、スキャンし、アップロードした時点で認定機関のタイムスタンプが押され、且つ、タイムスタンプ料金は料金プランに含まれています。(タイムスタンプが含まれる料金プランを選ぶ必要あり)

 

これなら運用できるのでは?と思ったのですが、

スタンプ付与に関しては、
・本人が受領した領収書をスキャンする場合、領収書に本人直筆フルネームを署名をした上で3日以内。
・経理担当者が領収書を受け取った場合、1週間以内。

というルールが定められています。

実際に全ての領収書に対し、運用できるでしょうか。

 

・経理担当者が領収書を受け取った場合、1ヶ月+1週間以内。
という運用も認められるのですが、そのためには「受領から入力までの事務処理規程」を作成しなければなりません。

 

税務署へ申請する際、申請書とともに「スキャナによる電子化保存規程」の添付が必須なのですが、その中に事務処理のルールを明記することになります。

 

細かい運用ルールを設け、それに沿って運用できているか最低1年に1度チェックし、その検査報告書を残す必要があります。

誰を運用責任者にするのか、誰を作業担当者にするのか、誰を検査人にするのか等々定め、運用できないといけないということです。
この運用に工数を割いて導入するか、ということになります。

 

(3)結局、紙で保管しなければならない
税務署曰く、電子保存がしっかりできているか、税務調査の際に紙とデータとを照合するそうです。
よって、税務調査が入るまでは紙も保管するようにと言われました。
結局、紙は捨てられないということです。

 

国税庁の統計によると、平成29年度末での電子帳簿保存法に基づく保存の承認状況は、累計約15万社(法人税・消費税の申告)のようです。
日本にある企業は約382万社と言われているので、約4%が導入していることになります。この導入企業の累計件数を多いと思か、少ないと思うか・・・。

 

帳簿や領収書をデータ化すれば、保管しなくていいだぞ~と、サクッと簡単に始められると思っていたら、そうではなかったというのが正直なところです。
紙保管が絶対である、という運用にとって変わるには、それなりのハードルがあるということですね。
そもそも電子帳簿保存法は大企業向けに作られものである、と税務署に言われたことに納得でした。